東京は今月に入って、ようやく過ごしやすい季節になりました。
秋めくってこの時期のことなんですね。先月はこのblogをお休みしていました。
旅の疲れが今頃になって出たのか、10月だってのに真夏日が続くような異常気象に体がヘンになって動かなくなっていました。
この状態をオトコの更年期障害というヒトもおりますが。
さて、っと北欧の旅 フィンランド編に続いて、今回はいよいよ本来の目的地アイスランドにはいります。
なぜアイスランドなの?
このblogをチェックした方から、「どうしてアイスランドに行こうと思ったんですか?」とよく聞かれました。
うーん、その時たまたま椎名誠さんのアイスランド紀行を読んでいて、地球の果てに行ってみたくなったんですよ。
5年前に日本のちょうど裏側?南半球ブラジルとアルゼンチンを旅してから、次は北半球の端っこに行こうと漠然と考えてたんです。
椎名本の帯に記された「いまだからこそ幸せについて考えた最後のでっかい旅 絶景と幸福の国へ」の一文に惹かれたのです。
それにアイスランドは北極圏に近いので日が沈まない「白夜」と呼ばれる現象がおきます。
夜が真っ暗になることはなく、一晩中空が赤、ピンク、紫に染まったまま朝焼けを迎えるんです。
この自然の不思議を体験したくて、この旅を決めました。
その時、頭の中で「遠くへ行きたい」のテーマ曲♪が流れたのであります。
アイスランドって知ってますか?
ふむ、アイルランド?
グリーンランド?
ほとんどの方はごっちゃになって、よく知らないのではーアイスランドは、北ヨーロッパの北大西洋上に位置する共和制国家で首都はレイキャヴィーク。
北海道より少し大きいくらいの島国です。
人口は32万人ほどのタラとサーモンの漁業が主な産業で、ほとんど火山と荒涼とした大地と温泉の観光立国なのです。
そんなアイスランドには鉄道や地下鉄はありません。そのためアイスランド旅はレンタカーでロードトリップです。
フィンランドから飛び立ったボーイング747がアイスランド上空にさしかかると眼下に広がる褐色の大地に圧倒されます。
ケプラプーク空港に着陸してすぐに空港のとなりのレンタカーショップで旅の相棒TOYOTAヤリスを借りて首都レイキャビックのホテルを目指しました。
空港からダウンタウンのホテルまで約一時間で到着。
チェックインしてバゲッジ開けて、窓のカーテンを開けると雲の隙間からアイスランドで初めて陽の光が差し込んできた。
空港で仕入れたビールをグビっと飲る!
滲みるー無事に着いた安堵感で目の前が霞んでしまう。
そのままベッドに倒れ込んでしまった。
明日はアイスランで行きたい念願のゴールデンサークルへ出発だ!
ゴールデンサークルというのは、あるひとつの場所の名前ではなく、アイスランドにある3つの有名な観光スポットをまとめた総称。
島国アイスランドを一周するリングロードと呼ばれる国道1号線をレンタカーで巡ります。
大地の鼓動を実感する場所「地球の割れ目」とも呼ばれるギャウがあるシンクヴェトリル国立公園はユネスコの世界遺産に認定されており、大地が生きていることを感じることができます。
シンクヴェトリル国立公園ここでは地球の裂け目を見ることができるんです。
どういうこと?と思われたかもしれません。
実は、アイスランドというのは、ユーラシアプレートと北米プレートという2つの大きなプレートの境い目の上に位置しています。
「ギャウ」と呼ばれるその地球の裂け目は、普通は海の中にあるものなのですが、このアイスランドでは地表に出てきており、それを直に見ることができるのです。
プレートとプレートの間を歩けるぐらい大きいんです。
北米プレートとユーラシアプレートの2つにより生まれる境界部分となっており、毎年2センチずつ東西に広がっていると言われており、このまま2センチずつ広がっていったら、いずれ世界は全部アイスランドのものに…?
というような想像が膨らむ場所です。
グトルフォスの滝 アイスランドを旅していると地球という星が生きているということを感じます。
氷河から溶けた水がやがて大きな滝となり、活きている火山は熱泉を吹あげ地球の鼓動を感じさせます。
また、そこに息づく人々の文化と地球環境に対する考え方も素晴らしい。
グトルフォスの滝の滝は平均毎秒140トン、氷河の雪解け水が流れる時期になると、毎秒2000トンもの水量が流れ落ちるダイナミックなアイスランド随一の規模を誇る滝です。
幅は最大70m、2段になっている滝の1段目の落差は15m、2段目が30mにもなります。
滝に近づくにつれ五感に伝わってくる、水の流れ落ちる轟音と舞い上がる水しぶきが、グトルフォスのダイナミックさを物語っています。
20世紀初頭、イギリスの企業がこの滝一帯に水力発電所の建設を計画しましたが、ひとりの少女がこの工事に反対、滝壺に自らの身を投じようとした事で工事を中止させたという歴史があります。滝壺の横ではその少女「シグリット」の銅像が今でも滝を見守ってます。
ロードトリップは続く。
相棒TOYOTAヤリスは快調にリングロードを爆走して、間欠泉で有名なゲイシールを目指します。
スマホのグーグルマップを横目に、目まぐるしく変わる天候の中をただただ荒涼とした火山台地を進んで行くのです。
(次回つづく)